釜石・鵜住居(うのすまい)地区でのハードな作業・・・東北ツアーその2

*****7月14日(土)*****  ボランティア作業の日

画像




7月14日(土)午前5時。夜通し走り続けた東北自動車道の最後の休憩地 前沢サービスエリア到着。

外は、小雨。天候が心配だ。

東名高速富士ICから、実に630キロ。途中、3箇所のSAに立ち寄っただけの、9時間あまりの激走。
最後尾の席を独占し、横になっていたとはいうものの、やはり、寝不足、体も硬直している。

「さあ、ここで、作業用の服装に着替えてください。朝食もお願いします」との
T添乗員の案内で、
歯を磨き、顔を洗い、ボランティア作業用の服装に着替える。

どのよう作業が待っているのかわからない、寝不足で一日持つのかな?と不安がよぎる。
「雨、どうなのかしら?レインコートは?・・・」参加者から、声が漏れる。

ボランティアセンターの拠点がある、遠野に向かってバスは、出発。花巻JCTから釜石自動車道を経由して一般道に・・・・
周りの光景は、水田の若々しい緑一色。山々の木々のグリーンも、雨に濡れてみずみずしい。


6:15 宮沢賢治ゆかりの”めがね橋”のみやもり道の駅で最後の休憩。雨は上がっているが、いつ降ってもおかしくないような空模様。

前7時前、遠野まごころネットのボランティアセンターに到着。雨模様は変わらない。
1年前に訪れた時には、駐車スペースには、各地からの支援バスや車がいっぱいで
・・・・多数の人が行き来していたはずなのに、・・・・
土曜日だというのに、車も人の姿も見えない。

画像



  と・・・、なんと、静岡県ボランティア協会のO専務が、そこにいるのではないか!

なんでも、今日は「花桃を植えるイベント」があり、静岡県から行政と民間の代表が
遠野入りしているとか・・・「いまから、迎えに行くところ」と車をだす。



 駐車場には、静岡県ボランティア協会主催のボランティアバスが・・・

画像





受付を済ませたT添乗員「今日は、釜石でのガレキ作業のようです。カードと、作業用のワッペン配ります。なお、オリエンテーションが7:40からありますので、よろしくお願いします」

説明の間に、大粒の雨が・・・・音と共にバスの車体を叩く。「おいおい、こりゃ・・・大変だ!」とレインコートを着込む。

通常なら、ボランティアセンター本部前で、準備体操とオリエンテーションを行うのだが、叩きつけるような豪雨のため、室内でのオリエンテーション。
仮設の本部の畳敷の部屋にはボランティアがあふれる。
代表からの挨拶、注意事項、そして、役割分担が行われる。

あまり、無理せずに、とにかく事故のないようにお願いします」

「ここ数日、九州熊本で豪雨被害がありました。岩手でも熊本にはずいぶん支援でお世話になっていますので、今日、支援隊を送ります」・・・・”絆”ってのは、こういうことか、と改めて感ずる。



午前8時過ぎ、ほぼ満席の静岡県ボランティア大型バス、まごころネットの小型バス、わがバス3台が、釜石の作業に赴く。昨年、陸前高田市の気仙地区のさんま作戦の時は、10台以上のバスがあったことを思うと・・・・
たしかに、現地ボランティアは激減しているんだなと感ずる。

雨は相変わらず強い。
「屋外での雨中の作業、辛いだろうな。ほかのメンバー、特に女性は大丈夫かな???」

JR釜石線を左に見ながら釜石市の中心街に入る。
ガレキは、撤去されているとはいうものの、まだ壊れた建物が見受けられるし、
建物があったということがわかる空き地、コンクリートの基礎が散見される。

画像



なによりも、ヒト、住民の姿、生活感が見受けられない。


午前9時・・・・目的地着
   ”釜石市鵜住居(うのすまい)町。”






画像













画像










大槌湾に面した集落だ。山と海の間のわずかな平地。
2.3の建物があるのみ、平らなところは一面に夏草がしげる。山際は、津波の跡が・・・木々が枯れ・・・

画像







山裾の少々高い場所に、お墓だけが残った地区。
お寺(常楽寺)も流され、そのあとに仮に作られた梵鐘が・・・

画像





バスから、降りる・・・・
なんと、なんと・・・雨があがった。あれほどまで降っていた雨が、釜石に入って弱くなり
現地では・・・・降っていない  ”万歳!!”だ。



リーダーの指示のもと、作業に入る。
「見てのとおり、この地区はガレキは撤去されたものの、ほとんど手つかずです。人も住んでいません。
水路を埋めている泥の取り除きと、畑再生のためのガレキ除去、草取りなどをお願いします。
それから、熱中症には特に気を付けて、水をもって行ってください。
30分作業、10分休憩で行います。   くれぐれも無理はしないように。よろしくお願いします」

「お願いします!」

”遠野まごころネットの上着”は、わたしたちと、現地に集まったボランティアが着用。
静岡県ボランティア協会のメンバーは、自前のお揃いの{フジッピーのジビロ}。総勢は40人ほどか?
年齢もかなり幅があるようだ。


住居のコンクリートの基礎、そして崩れたブロック塀だけが残り・・・・生活していた跡だけの光景が広がる。
360度見渡しても、その光景は変わらず、人工の音は皆無。

用意された、スコップ、ツルハシ、鍬、ねこ車、・・・・人海戦術だ。

画像



***  なぜか、本来の仕事以上に頑張る Y添乗員 ***
画像




画像




** 現場では、外国人のボランティアが、自ら持ち込んだ紙コップとウーロン茶やジュースを持って激励****
       (こういうボランティアもあるんだ)
画像



水路の泥には、ガラス片や瀬戸物辺、石、瓦やコンクリート辺が混じり合い
スコップを受け付けない。

ツルハシで細かくくだいてすくい上げる作業が続く。
腕と足腰がすぐに、パンパンになり、息が上がる。

汗が全身から吹き出す。
さすがにきつい。 土木作業なみだ!!

黙々と作業を進める若い外国人留学生、中高年の男性、そして若い女性。

お互い、どういうヒトかは、わからない。また、ボランティアする動機も様々だろう。

しかし、今は、ただ、限られた時間で、与えられた作業を・・・ひたすらやるのみ。

画像





無駄話もなく、黙々と力仕事の作業に集中する。泥をさらうもの、草をかるもの、さらった泥を運ぶもの、ガレキを選別するもの・・・多分普通は手を出さないような作業を、それぞれが精一杯こなしている。

ありがたいことに、気温が上がらないし、太陽も雲の中。
風も涼しい。

ひと区画の側溝の泥上げを完了して、午前の作業を終了。



バスのところに戻り、長靴を脱いで、バスに用意された水タンクの水で手を洗い
至急されたお弁当とペットボトルのお茶で昼食。

マリーゴールドもボランティアの手で・・・
画像







地元の人が、テントをはって、カレーライスの炊き出しを。
「どうぞ、遠慮なくたべてくださーい。ルーだけでも結構です」
の言葉に、お弁当プラスカレーライスを食べる。
女性メンバーもがんばって、お弁当にカレールーだけいただき
食す。「あんがいと、食べられるものねえ!」

****良い仕事のあとは格別!とカレーにがっつく、R社Y添乗員****

画像





















午後1時。再開。
側溝の蓋までもが泥に埋もれた場所に挑戦。細かなガレキが混じった土は
一筋縄ではいかない。めげそうなココロと体に叱咤激励する。

小型のユンボがあれば、もっと簡単に片付けることができるのに
原始的な{ひとで}に頼るしかない。

行政は、まだまだ大きなガレキ作業で手一杯。
津波被災地における住民が再度住もうということに対しては支援の手が回らないのが現実だ。

画像















****作業前****

画像











****作業後****
画像








まず、都市部・・・・だから、特に小さな集落は後回し・
1年前の光景とダブらせて、いつになったら、ここにヒトが戻ってこれるんだろうと思う。
いや、このまま、見捨てられ、ふたたびマチが再生することはないんじゃないかな?とさえ思う。


***綺麗になった水路で・・・全力を出し切って、ややくたびれたY添乗員(手前)***
画像
















画像




午後、2時半過ぎ。当初は、無理だろうと思われていた側溝の泥の除去が完了。
わずかな距離であったものの、綺麗な側溝になったときは
「やった!!!」と、心で喝采。人の手のなんて素晴らしいことなんだと思う。
泥の上に這いつくばって、ガラス、瀬戸物、煉瓦、瓦、鉄辺などなどを手でより分けていたメンバーもいた。

わが、Y添乗員は、力の限りに働きすぎたのか、長靴左右がすっぱり切れた。

女性メンバーの人たち、失礼ながら若いとは言えない年齢で「こんな力仕事したのははじめて!」とおっしゃいながら、クワで泥を運び出したし、ほうきできれいにドロあとをはいたり・・・それぞれ汗だくになりながら・・・・がんばっていただいた。


*** お疲れ様、さあ、片付けだ  ***
画像





15:30 最後に全員で記念撮影。
リーダーが「ボランティアに来てくれるヒトが確実に減っています。こうした写真をHPにアップして、PRしていきます」
作業中は、遠野まごころネットのメンバーが写真に作業の模様を記録していましたが、これをhpに掲載するようです。

画像












ボランティアリーダーの「帰路、ぜひ見ていって欲しいと」いう、被災しそのままになっている、JR東日本山田線 うのすまい駅やその周辺を見学。


舗装や建物、線路が跡形もなく消えたプラットホームに立ち、駅前の3階建ての教員住宅の屋根まで届いた津波の爪痕、消防署の建物の残骸の光景などを胸に収めた。

***ここに 町があったのだ***
<うのすまい駅>
画像




<駅前の教員住宅>
画像

















<消防署>
画像












<市役所支所>
画像




17:00 みやもり 道の駅 に立ち寄り  特産の土産ものなどを買い (遠野は日本初のどぶろく特区)

画像















名物ビール
画像











再び降り始めた雨の中・・・・
 
18:00 花巻南温泉郷 渡り温泉の旅館「さつき」に着。

画像



温泉に どぶん と飛び込み 汗をながし

さあ、夕食!!

3連休ともあってか、旅館は超満員。結婚式やら、”還暦祝い同窓会”なんて団体もあって・・・・

先程の被災地とのギャップを感じざるを得なかった。

5人で、本日の苦労を想い  「かんぱい!!!!」

画像



女性陣:
「大変だったわね」「そうなんですよ、ああいう作業は主人がやることですものね」
とはいうものの、何となく充実感があった様子。
「この前の別のボランティア活動は、家の中の片付けだったんですよ。それも大変でしたよ」
「いい経験をしたわ」

「雨が降らなくてよかったですね」
「意外と涼しい風が吹いていて・・・」
 昨年8月にこのツアーに参加して、2回目の参加のKさん、Y添乗員ともども「前回は、日差しが強くてきつかったです!」

さて、あす以降、体のどこに痛みがでるやら・・・・布団に入るなり。。。・爆睡


あすは、世界文化遺産 平泉 への観光だ

<続く>







ずったり岩手 1
銀杏社
そのだつくし

ユーザレビュー:

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by ずったり岩手 1 の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 2

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック